2013年 3月

▲6歳9ヵ月の男の子(2年6ヵ月保育) くるみ共同保育園
 (大阪府羽曳野市壷井508−1  TEL : 072−957−3282 園長 山田 房江)
 無認可で43年目を迎えます。多くの方の支援で木造の園舎(広いホール)とログハウス(学童舎)を建設しました。園庭は、子どもが心地よく遊べるようにとの思いで保護者が手作りで遊具を作ったり整備を行ってきました。昨年は園舎に隣接する竹やぶの一部を借りることができ、3000uの園庭となりました。移転時に植えた樹木も大きくなり、あちらこちらに木陰ができ乳児が安心して遊べ、幼児が挑戦して遊ぶ環境が整ってきています。
 この子は父親がスイス人で、スイスで生まれ3歳まで育ちました。3歳児の4月から幼稚園に入園しましたが、毎日大泣きで馴染めず、7月で退園。くるみ保育園にはホームページを見て、9月から入園しました。
 家庭では、父はスイス語、母は日本語、夫婦はドイツ語で話す環境でした。入園時は語彙数が少なく、コミュニケーションもうまくとれませんでした。食べられないものも多く(特に野菜)食事で大泣き、困ったことがあると大泣き、リズム遊びは全く出ないというのが1〜2ヵ月続きました。だんだん慣れてきてリズム遊びは大好きになりましたが、何でも食べられるようになったのは年長になってからです。4歳児の時、初めてのプール遊びでは水に顔をつけられないまま、3週間のスイスへの帰省で夏が終ってしまいました。
 この子が大きく変わったのは年長の夏です。広島県三原市あんず保育園の海遊び交流保育では、飛び込みや足が届かないところを泳ぐという初めての体験にびっくりし、その後保育園のプールや海遊びで泳ぐことに自信をつけてから、何事にも泣くこともなく意欲的に取り組むようになりました。
 両親の保育園に対する信頼と、個性豊かな年長集団の中で育った子です。この絵は『八郎』のお話です。