2018年 2月

▲6歳1ヵ月の男の子(5年保育)
ひいらぎ保育園(福岡県久留米市上津町2143−1 TEL 0942−51−0800  園長 井浦 智子)


 1994年に共同保育園としてスタートし無認可8年、認可16年目を迎えました。久留米市の南西部に位置し、住宅街の中にありますが少し足をのばすと広い田んぼがまだ残っています。保育園では近くの農家から畑を借りて、子どもたちはさつまいもやじゃがいも、大根、白菜などの野菜を作っています。
 この年の年長は24人。ほとんどの子が0・1歳児からの入園でした。この子は1歳1ヵ月で入園し、1歳児の頃は風邪を引きやすく休むことが多い子でした。保育園ではリズムあそびや毎日の散歩など身体づくりに取り組みました。家庭では早起き早寝の生活を大事にする中で、この子は少しずつ体力をつけていきました。
 また4歳児の時に父親懇談会をし、お父さんたちと一日の過ごし方などの意見を交換しました。その後からお父さんの意識が変わり、我が子に対して指示命令が多かったと気づき、この子の意欲を大切にしながら、見守ってくれるようになりました。するとこの子自 身も長泣きをすることが少なくなっていきました。
 年長になって、縄跳びの縄編みやこま回しなどの課題にも意欲的に取り組むようになり、一つひとつ自信をつけていきました。年長交流合宿を重ねる中、他園の子たちと会うことを楽しみにし、リズムあそびも大好きになり「合宿が一番楽しかった」と話してくれました。同じクラスの障がいを持っている子を気にかけ、関わっている姿もよく見られました。また、お話を聞いて絵を描くのが楽しくなり、たくさん描くようになりました。
 この絵は映画『小鹿の太郎ちゃん』をみた後に描きました。