2023年 7月

▲6歳3ヵ月の女の子(5年保育)
恵の実保育園
愛知県豊川市市田町原山97・98
TEL:0533−65−9803 園長 尾崎 恵理子

 3組の親から始まった認可外の共同保育園が、30年後、社会福祉法人の認可保育園になって12年目を迎えました。

 春、年長児の子どもたちは今までよりたくさんの野菜を育てたくて、畑にかかる木を抜くことにしました。草取り、石拾いから始まり、小雨が降っても根っこと格闘すること2週間、ついに根っこが抜けたのです。子どもたちは太くて大きな木の根っこでも自分たちが力を合わせたら抜けたことに感動し、喜び合いました。

 夏の終わりには鯉つかみをし、運動会の取り組みをしながら鯉のぼりを作りました。「1人では大変だけど、みんなでやればできるね!」という子どもの言葉どおり、紅葉色の大きな美しい鯉のぼりができあがりました。1ヵ月程かかった集団制作は大変でしたが、だからこそ喜びも大きいものでした。

 11月には稲刈り、12月には子どもたち企画の自主クリスマス合宿というように、子どもたちはどんなことでも仲間と力を合わせたら必ずできることを体験から学んだと思います。また保育者は、子どもたち自身が話し合ったり、協力したりして、自分たちの要求や願いを実現していく未来の市民≠育む保育が大切だと学びました。

 この絵は、『龍の子太郎』のおはなしの中で、龍になったおかあさんの背中に乗って、龍の子太郎が村人たちのために山を切り崩していくところです。「どんなことがあったってこのしごとはやってみせる」という太郎の決意にみなぎる場面を描きました。