2026年 表紙

2025年、唯一の戦争被ばく国である日本は戦後80年を迎えました。その前年に、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞したことは歴史的快挙であったと同時に、日本国民みんなが戦争を振り返り、核の抑止力で本当に生命を守れるだろうかと改めて考える機会を与えてくれました。被爆体験者と共に平和の大切さを後世に伝えていこうとする高校生平和大使などの活躍も報道され、私たちは彼らの活動に勇気をもらい、子どもたちに人権が尊重される平和な世界を残したいという思いを強くしました。
今、私たちが直面している地球温暖化による気候変動や災害、貧困や飢餓、エネルギー問題はどれも地球規模であり、戦争と同様に人類の存続を脅かすものです。様々な情報が氾濫する現代社会において、これからは子どもたちに真実を見極める力、本物を見極めようとする志向を育てることが必要ではないでしょうか。私たちの園では、小さい時から仲間とのあそびや生活の中で、様々な自然体験や伝統文化等に触れることを大切にして、子どもたちの豊かな感性を育んでいます。優れた五感は、子どもたちの本物を見抜く目や真実を知ろうとする意欲に繋がると考えています。
すべての子どもが当たり前に安心して仲間と遊び呆けることを願って、保育カレンダーを発行し続け30年を迎えました。これからも子どもの絵を通して、子どもたちに何が大切なのかを伝え続けます。保育カレンダーの普及にご理解ご協力をお願いいたします。




2013年9月にNPO法人となり、2019年には企業主導型保育園「蓮の実」(0〜2歳児)を開園、3、4、5歳児は今までの蓮華の家共同保育園(無認可36年)で保育。園舎が分かれましたが、年長の合宿は「蓮の実」で行うなど子どもたちはお互いに行き来し、月1回の職員会議は2園合同で行い保育や子どもたちの状況を把握し共に学び合っています。
2024年度の年長は9人。おしゃべり大好きで「自分が!」の主張も強く、春は話し合いが成り立たないこともありました。毎日の雑巾掛けや当番活動に加え、1年通して田んぼの米作りや布を織るための綿作り、グループでのふきながし作りなど、よくケンカしながらも仲間と力を合わせる体験を大事にしてきました。あそびや労働とお話の場面がつながるおもしろさを味わう中で、働いた後に遊び、遊ぶように働く子どもたちの姿が広がっていきました。また毎月2回の弁当日には、山登りを中心に季節の充実したあそびを求め園外へ出かけました。夏の八方尾根登山や雪合宿を経験し、東海地区交流合宿のたびに刺激をもらい、新しい仲間との出会いが自分の姿を振り返るきっかけとなり、少しずつ相手を受け入れる集団になってきました。
後半はお話を聞くことと描くことに夢中になり、絵に苦手意識を持っていた子もどんどん描くようになりました。
この壁画は、9人が特に夢中になった『ドリトル先生アフリカ行き』を題材にして、みんなで創り上げました。
発行:保育カレンダー編集委員会
愛知県豊川市市田町原山97、98(恵の実保育園内)
TEL:0533-65-9803 FAX:0533-84-9777
ホームページ http://www.hoiku-c.net/
保育カレンダー作成に参加している全国の保育園、幼稚園、
認定子ども園を知りたい方はホームページを御覧ください。
定価1200円