2005年4月

▲6歳6ヵ月の男の子(3年2ヵ月保育)
遊びの家共同保育園
(長崎県西彼杵郡多良見町西川内名1245 0957−43−6085 園長 佐久間 容子)

 春には、ふきのとう・よめな・つくし・わらび・たらの芽・野いちごを取り。夏には蛍を見、ちょうちょ・とんぼ・蝉・かぶとむし・沢がに・あかはらと遊び。秋には、栗・椎の実・落ち葉を拾い。冬には、みかんをもぎ・落ち葉を踏み・野山の探検に出かける。そんな遊びの家の四季です。「自然の中で、障がいを持つ子どもも持たない子どもも共に暮らしたい」と、親たちと共同でスタートして14年目。無認可保育園の経営難も、仲間の保育園と友人たちに助けてもらいながらの歩みです。
 様々な障がいを持つ子どもたち、アトピーやアレルギーに苦しむ子どもと親、ひ弱さが目につく子どもたちと暮らす中で、「食を大事にしよう」と、給食の充実に取り組んでいます。無・減農薬野菜、無添加調味料を使い、調理法の工夫をし、“おいしい給食”“食べたい給食”“人間を育てる給食”を、追及中です。
 この絵を描いた子どもは、3歳3ヵ月で入園。動きたがらなく、表情の堅い子どもでした。4人の集団だったので、仲間を求めて他園との交流保育をたくさんしました。自分を出すのが苦手な子どもでしたが、年長の仕事(鶏当番・薪きり他)や年長のリズム遊びをやりきり、自信をつけ、たくさんのお話を聞く中で自分を突き出し始めました。この絵は、「おもしれえー」といって聞いた『ホップ ステップ ジャンプ君』のお話の絵です。凧のムラクにさらわれて黒雲の中に閉じこめられても、明るく元気なホップ君を描いています。