2005年10月




▲6歳2ヵ月の男の子(1年7ヵ月保育)
くるみ共同保育園
(大阪府羽曳野市壷井508−1 0729−57−3282  園長 宇山 喜久子)



▲4歳7ヵ月(初めて描いた絵)

▲4歳8ヵ月

▲5歳7ヵ月

 35年前に産休明け児の保育園としてスタート。年長までの保育、更に学童保育も実施して24年。よりよい環境を求めて現在の地に新園舎を建設して13年がたちました。障害を持った子も元気に育ったのは『運営も子育ても親ぐるみ』を柱にしてきたからです。
 この子は5人兄弟の末っ子。母親は長男を、英語教室や体育教室のある幼稚園に入園させた結果、疲れて子どもらしさを失った長男の姿から、子育てを考え直すようになりました。この子は誰かが手助けをしてくれるという家族の中で育ち、幼稚園にも楽しく通園していました。しかし、勝ち負けや順位ばかり気になる事を心配した母親が4歳児の8月にくるみへの転園を決意しました。
 入園当初、走るのがとても早く動くのが大好き。しかし、絵を描くこと歌をうたうこと、お話を聞くことや、粘土やはさみを使うことは苦手で、人のことが気になり、指示がないと動けず、キョロキョロと、とても不安そうでした。『結果より過程が大事』『自分に自信を持つ』ことを大事に保育してきました。この子が大きく変わったのは年長の2月です。6回の年長合宿やくるみ保育園での生活を通じ“何度も挑戦すれば必ずできる”ことを学んだことです。また、自閉症のT君がどんどん楽しい遊びを見つけている姿にあこがれていた矢先、T君が耳をさわるという関わり方をしてきたことがきっかけとなり、「T君の家に泊りに行きたい」と自分の気持ちを出せるようになりました。そして家族がテレビ・ゲームをやめて快く過ごせるよう努力してくれたことも背景にあります。
 自分が何をしたいかを友達や大人に言えるようになった時、まわりを気にせず、したいことにねばり強く集中する子となり顔つきまで変わっていきました。