2007年 表紙

2006年保育カレンダー

 昔も今も生まれてくる子どもは、変わっていない。変わったのは子どもを取り巻く環境、遊ぶ場所・遊ぶ時間・遊ぶ仲間が地域の中から消えていっていること。ことさら親の働く環境が著しく変わり、子どもとゆっくり関わりをもって育てる余裕が失われており、同時に核家族化が進み母の子育ても孤独になりがちに思われます。また、幼稚園や保育園の制度そのものも大きく変えられようとしています。それに加えて子育ての風潮は、乳幼児期からのスポーツ熱や塾などの『早期教育』や『テレビ・ゲーム』等が定着化しつつあります。大人の過剰な期待によるストレスが原因と思われる少年事件も多発しております。

 子どもを育てる時、大事にしたいことは『早寝早起き』『3度の食事』『自然の中で身体をしっかり使って仲間と遊ぶこと』。
今や、子育てにとってこの当たり前が、困難なことになってしまいました。保育や小学校の現場の先生をはじめとして最近、研究者や医師が、テレビの特集や著書などによって子どもの身体と心の変化の原因について『食・遊び・眠り・脳・テレビゲーム』と、変化の激しい社会のあり方に対し、警鐘をならしてくださり私たちはほっとしているところです。

 本来、子どもは長い年月をかけ年齢にあった生活の中で、大人になっていくものです。特に乳幼児期においては、豊かな自然環境の中で、水・土にまみれ身近に動物と接し、多くの友だちの中で育ち合っていくことが逞しい身体を育み、他人に優しい心(脳)を育んでいくことは、科学的に明らかにされています。焦ることなく、時代に流されることなくゆっくりと子どもと向き合い、生活を積み重ねていけたらと願います。

 『保育カレンダー』は、園を越えた子どもたちの交流保育や、保育士たちの学びあい、親たちとの保育園作りなど子どもも大人も多くの仲間と育ち合った子育てが掲載されています。このカレンダーを見ていただくことによって子育てのヒントを得たり、楽しくなることを期待しております。子育てで心配なことがありましたら、近くの保育園にお尋ねください。

 『保育カレンダー』は、今年で10周年を迎えます。変化の激しい社会情勢の中にあって、よく10年も継続して発行し続けることができたと思っております。これも購入していただいた皆様、おいそがしい中、推薦文をお寄せいただき励まして下さった先生方の御蔭と感謝申し上げます。

年長の秋

 羽衣のように机に掛けられた6色(赤・青・黄・黄緑・紫・桃)の布の周りに子どもたちが目を輝かせて集まってくる。
 三つ編みをする布3本、2色を選ぶ。月齢の低い子から、クラスの仲間と同じ組み合わせにならないように選ぶ。
 仲間の選ぶ様子をじっと見つめ、自分の布を手にした時の喜び。
 次は、三つ編みだ。三本を玉結びにして、足の親指と第2指にはさみ、目を、足先に挟んだ布に集中する。5本の手指を巧みに使い編んでゆく。遊びのなかで培った力で、見通しを持って進む。編み始めは難しい。でも、編みながらわかっていく。
 早く跳びたくて誰も一生懸命だ。
 さあ、できた!さっそく、ひとつ跳んでみる。はじめはうまく飛べないが、何度も何度も跳んでみる。
 運動会のとき青空の下でスピードを出して跳ぶ。気持ちがいい。そして、卒園までの半年を仲間といろんな跳び方に挑戦する。
 1本の縄を自由に跳ぶことで、また大きな自信をつけていく。


発行:保育カレンダー編集委員会 
宮城県登米郡迫町佐沼字錦132-2(錦保育園内)TEL0220-22-2647 FAX0220-22-8757