2010年 3月

▲6歳6ヵ月の女の子(6年保育) わかたけ保育園
(島根県松江市八幡町263−12 TEL:0852−37−0200 園長 竹内 多寿子)
 わかたけ保育園は、定員90人の設立36年目の認可保育園です。“自然の中でのびのびと育てたい”“失敗をおそれず実体験を通じて自分の頭で考え、行動できる子どもに育てたい”と保育してきました。
  今年の年長児クラスは、ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもを含め19人。小さい時からいたるところで喧嘩が起きたり、食が細く食べるのに随分時間がかかったりする子がたくさんいました。散歩にもなかなか出かけられませんでした。しかし、年長になり、他園と交流するなかで子どもたちの生活もダイナミックでより豊かなものになっていきました。
  今年は、全職員で“子どもの立場にたった行事のあり方”を考えた年でした。開園当初からの「発表会」の見直しは、私達保育士にとって、とても勇気のいることでした。そのことによって子ども達はリズムを自ら楽しむようになり、もっと上手になりたいという思いを今まで以上に膨らませていきました。跳び箱・側転・コマまわし、そして、肌を切るような寒風の中で暗くなるのも気にせず、竹馬に挑戦しました。喜びと共に身体も心も鍛えられました。日々成長していく年長児の姿に、保護者の保育に対する信頼が高まっていくことを実感できた1年でした。
  この子は、生後5ヵ月からの入園でした。小さい頃は身体を動かすことはあまり好きではありませんでしたが、長い園生活の中でとても想像力豊かに育ち、色々な課題にも根気強く取り組める子になりました。この絵は、卒園前に松江城のお堀を巡る堀川遊覧船に仲間と乗った時の絵です。