2011年 1月

▲年長児7人の合同制作 貼り絵『ドリトル先生アフリカゆき』
遊びの家共同保育園
(長崎県諌早市多良見町西川内1245 TEL:0957-43-6085 園長 佐久間 容子)
 『障がいのある子どももない子どもも、大人も共に育ちあう』ことを目指して統合保育をはじめ、今年で20年目NPO法人になってから6年目になる保育園です。当初より“子育ては自然の中で”と願いましたが、園長の自宅で1年、近所の借家で1年、やっと3年目に里山のミカン山に囲まれた民家を探しだしました。みんなで出資して購入、一部改築して園舎とし現在の地で保育をスタートしました。この20年は親も保育者も休日返上で、雨漏りのする屋根の総換えや園舎の補修、園庭整備など子どもの育つ環境づくりと、草刈りなどの作業やバザーや物品販売事業など園を支える活動を行い、『子育て』と『園作り』の2本立てで力を合わせてきました。そして様々な障がいや不自由さを抱える子どもも卒園していきました。
 今年はミカン畑を借り、子どもと親と職員総出で丸太の階段を作り、平戸つつじを生垣にし、ケヤキの木を植え、広場を作りました。鶏小屋やテーブル、登り棒は卒園児とその親たちが作ってくれました。タイヤや跳び丸太は職員と子どもたちで埋め、花は子どもとおばあちゃんで植えました。地域の方々に子どもたちを八朔山で存分に遊ばせていただいたり、タケノコやイモ掘りをさせていただいたり、薪取りに山に入らせてもらったり、また民家を学童園舎に使わせていただいています。
 今年の年長児は7人で、喘息やアレルギーがあったり、心と身体の堅さが目につく子どもたちでした。保育歴は5年から1年と様々でしたが、「身体作り」「食べること」「交流保育」「生活すること(働くこと)」「自然と遊ぶこと」を大切に、家庭と保育園で取り組んできました。この絵は、お話大好きになった7人で描いた貼り絵『ドリトル先生アフリカゆき(カナリア島を中心に)』です。