2011年 7月

▲6歳3ヵ月の男の子(4年11ヵ月保育) おひさま保育園
(長崎県大村市木場1丁目937−2 TEL:0957-53-6871 園長 金子 富子)
 開園21年目になる認可外保育園です。園のまわりは田んぼやみかん畑の多い地域でしたが、市街地の開発が進み道路が広くなり、畑は姿を消し住宅地へと変わって来ました。そんな中でも緑の多い隣接する神社の広い境内では、子どもたちが園庭のように遊んでいます。
 この子は1歳4ヵ月で入園。妊娠5ヵ月までは双子で途中から一人になりました。歩行開始は11ヵ月半で、1歳半健診の時「眼瞼下垂」と診断され、3歳半健診で言葉の遅れを指摘されました。5歳半頃まで絵本や紙芝居を見る時に目が十分に開かず、顎を前に突き出し、顔を上向きにし、背中を伸ばせず手を床について支えていました。ゆっくりと育っている子どもでしたので、入園当初より生活の中で「早寝早起き」「身体を動かすこと」「野菜たっぷりの食事が大事であること」を両親と話し合い大事に取り組みました。保育園では「健康な身体作り」「仲間と関わる力を育てたい」と考え、リズム遊び、遠出の散歩、山登り等に取り組みました。水と砂遊びが大好きで、土の中の小さな虫を見つけて夢中になる子でした。年長になり他園との交流保育や合宿がはじまると、親から離れる寂しさと不安で涙がこぼれることもありました。交流保育や合宿の回数を重ねていくうちに好きなリズムが増えてきて自信になり、卒園間近の1月には仲間と過ごすことが楽しくなり、とび箱、竹のぼり、側転も大好きになりました。また、長いお話も正座して聞けるようになりました。
 この絵は『ドリトル先生アフリカゆき』のアフリカから帰るところを描きました。