2011年 8月

▲6歳9ヵ月の女の子(3年保育) 古志ひまわり保育園
(島根県出雲市古志町2450−1 TEL:0853-23-1504 園長 加藤 富美子)
 開園して3年目。法人内3つ目の保育園として「全国保育実践交流連絡会」の保育に学び、園と保護者が一体となり「どの子も育つ保育」を目指しています。
 このクラスは、ほとんどが3歳で入園し、水や砂で遊べず、食が細い子どもたちでした。年長への憧れは強かったものの、4月当初は朝の雑巾がけを嫌がって逃げたり、些細なことが原因で子ども同士の喧嘩が絶えないクラスでした。運動会前になっても先を競ったり、できないことから逃げたりする姿があり、全職員で今の子どものありのままを受けとめ、一人ひとりとどう向き合っていくかを話し合いました。担任は、これまで悩んでいたことを話し、今後は職員みんなで年長を育てていこうと再確認しました。
 それ以降、全職員は意識的に年長と関り、友だちの良いところや変化を伝えるようにしました。次第に子どもたちは周りの仲間に認められ、仲間と一緒に活動することが楽しくなり、リズムが大好きな子どもたちへと変わっていきました。合同リズムや公開保育に参加した保護者たちは、その姿に感動し、クラス全員の育ちを自分たちの喜びとしてくれるようになりました。
 この子は3歳で入園し、初めは保育園に馴染めず泣き叫んでいましたが、年長の活動をする中で自分に自信が持てるようになり、仲間の中で自分の意見が言えるようになってきました。そしてどうしても飛び越せなかった跳び箱の5段縦が卒園式直前に跳べました。この絵は夏にみんなでグラスボートに乗った楽しい思い出を描いています。