2016年 7月

▲6歳11ヵ月の女の子(2年6ヵ月保育)
もみの木保育園(岡山県岡山市北区足守2389 086−295−0342 園長 森田 幸子)


 開園27年のNPO法人認可外保育園です。『子どもが安心して思いっきり遊べる場を』と、保護者と職員で力を合わせてつくってきました。今では5段の段差がある園庭と畑、柿の木プレイパーク、裏山の広場と坂で、豊かな外あそびができる保育園になりました。
 この年の年長さんは、3歳児クラスでの入園と発達にハンディがある子が多いクラスでした。食べる、寝る、遊ぶのメリハリがなかなかつかず、4歳児のはじめの父母懇談会で、8時登園をお願いし、より体験を広げる年長時期に備えました。
 この子は4歳6ヵ月の入園です。震災後、肘の内側の皮膚が長い間ひどくただれて包帯を巻いた生活になり、放射能の影響を両親は心配し、母子で埼玉から転居してきました。入園時はお腹が痛いと体調を崩して休むことが多かったです。食も細く食事に時間がかかりました。ままごとやお花摘みなど、女の子とのおとなしい遊びを好みました。4歳児の時の早起き、早寝、朝ごはんが定着しだしたころには、皮膚もすっかりきれいになりました。
 年長になって合宿交流保育の早起き・早寝・三度の食事を積み重ねる中で活発になり、自分から誰にでも声をかけたり挑戦して遊ぶようになりました。
 この『龍の子太郎』の絵は卒園期に一気に描きました。