「障がいのある子どももない子どもも共に育つ、大人も共に育つ」「手先から足先まで自分の体を思い通りに動かすことのできる、自分の身体の主人公になる」ことを保育目標に1991年３月に開園しました。2005年NPO法人になり、24年間の無認可保育園を経て、2015年に40人定員の認可保育園となり、2021年度より社会福祉法人運営となりました。田んぼとみかん山に囲まれた自然豊かな里山で、四季折々の草花や虫・カニなどの生き物と触れ合い、季節の移り変わりを目や耳や肌で感じながら生活しています。

　2022年度の年長は0歳児から入園した6人と、年長の9月に入園した子を含め7人でした。低体重で生まれた双子や食物アレルギーのある子ども、年長まで喘息に悩まされていた子もいました。担任は２歳児クラスからの持ち上がりで、初めての年長担任です。“子どもたちと元気に大きな声で歌いたい”という保育目標をたてて、日々の生活の中で歌をたくさん口ずさんできました。また子どもたちは交流保育での大勢の響き合う歌声からも、歌うことの喜びや楽しみをもらいました。歌声と共に子どもたちはリズムあそびも意欲的にもなり、お手伝いもたくさんするようになりました。

　この子は筋力が弱く、縄跳びや逆上がり、側転等に苦労する姿がありましたが、持ち前の明るさとコツコツと取り組む真面目さとみんなの励ましで、日々挑戦し続けました。卒園式では見事な側転をして見せ、大きな拍手と歓声に包まれました。家庭でも読み聞かせを大切にしていて、本が大好きな子どもです。

　この絵は『ドリトル先生アフリカゆき』のお話です。サルたちがみんなで手をつないでオシツオサレツを捕まえようとしているところを描きました。