1998年3月

 
6歳7ヵ月の女の子(5年保育)
かもしか保育園 園長 村上 敦子
1歳10ヵ月のときの絵

  生後1年迄に肺炎などで3回入院し、その後も5歳位までは発熱すると長びく子どもだった。1歳7ヵ月で入園し、「水・砂・太陽」を求めて1日の大半を戸外で過ごし、楽しいリズム遊びや、0歳〜学童までの仲間との生活の中で活発になって来た。「石から生まれた孫悟空」に憧れて、また、畑仕事など力仕事もいとわない子に育った。卒園期には『西遊記』の読み書かせを、他の3人の年長児と共に眼を輝かせて聞いている毎日となり、楽しい保育園の生活を描くこの絵がうまれた。1996年は「生命を大切にする保育」を貫くことを理論的にも実践的にも、父母・職員に問われた年だったが、年長児を初めとして子ども達の伸びようとする姿に励まされ続けた思いがする。(村上)