1999年8月

66歳4ヵ月の男の子(3年保育)──たんぽぽ保育園 園長 佐藤 れい子  
  この絵は、泥沼の王の娘を描いた絵。自分が描きたいことを自由自在に描き、いつもどこかにユーモラスなところを書き入れて楽しんでいる。このカレンダーの絵の中にもそれがみられる。明るい豊かな子である。生活の中でも、自分の出来ないものに対しては目標をおいて頑張り練習するが、他の子が出来る様になるとすぐ気が付き、みんなに報告し自分のことのように喜ぶ。リズムもしなやかに自由に表現し、観る者を楽しませてくれた。
  3歳5ヵ月で入園し、ひとりっ子でおとなしいやさしい子だった。なかなか「いや」と言えなかったが、年長になり姉妹園とのわらび取り、きいちご取り、川、山登り等、自然と豊かにかかわっての交流。リズム、お泊まり合宿の中で体力をつけ、仲間から刺激をもらい感性豊かに育った。この保育を理解し、支えてくれた父母職員集団、地域の姉妹園の協力なしでは出来ず感謝している。大人同志の信頼、子供同志の信頼が子どもや大人を育てている。