2000年5月

6歳8ヵ月の男の子(5年保育)──桜花保育園( 園長 蒲池 稔彦
  1歳8ヵ月で入園したが、最初の1年はひどいぜんそく発作の為、登園できた日は数えるほど。“だからこそ同じ年齢の子ども達と水や泥にまみれて遊ぶ経験を保障したい”という親の願いと、園での保育が少しづつ積み重なって体力もついてきました。
  4歳児クラスでの後半は毎日登園できるようになり、友だちとの泥んこ、虫とり、探検、プールなど遊びの楽しさを知りました。さらに九州地区の交流園との合宿保育や登山、スケートやリズムあそびなどの活動の中で、身体を活発に動かして遊ぶことにも自信をつけ、仲間を求めてやまない意欲的な子へと成長したように思います。
  また、幼い時から絵とお話によって、自分の思いを語る力を身につけ、確かに見つめる目を育ててきた力は、年長の一年間で描いた絵の量の多さと内容からもうかがえます。この絵は卒園式前日、登園と同時に描きはじめたもの。画面には虫好きの彼らしく、カブト虫やクワガタ虫がいたり身体中で感じている春のうれしさや、伝えたい思いがいっぱい込められています。