2001年11月

6歳6ヵ月の男の子(3年保育)─ひばり保育園 園長 本田恭子
  水戸市の郊外、田や畑に囲まれた平坦な地形のところにあり、開園24年の認可保育園です。借地ですが園庭は広く(900坪)、卒園児が記念に植えてくれた庭木が程よい木陰を作り、水や泥や砂などで、ゆったりと遊んでいます。この子は3歳のとき入所し、前の園では、友達もなく、一人遊びが多かったそうです。一人っ子で自分の世界にいるようなところがあり、友達とのトラブルもありました。畑づくりやリズムあそび、園庭での集団遊びなど、身体を動かす中で、少しずつ遊べるようになってきました。茨城で交流している年長児の中で、山登りは、いつも先頭グループに入れてもらい、みんなに励まされつつ、体力をつけてきました。他園のこどもとも、友達になれて、一緒にやりとげた喜びの中で、「子じかの太郎ちゃん」の絵を、自信を持って描きました。大人達の暖かいまなざしに囲まれ、たくさんの仲間からの刺激をもらって、やさしい子に育ちました。