2001年12月

6歳1ヵ月の女の子(5年10ヵ月保育)─錦保育園 園長 一村則廣
  保育園は、定員90名の認可園、商店、住宅地の中にあるため、自然を求めてほとんど毎日、車で移動することが多くなっている。
  この子は、3ヵ月入園で筋肉はやわらかく、そりが強かった。離乳食も途中で嫌がり、食べなくなった時期もあり、食は細く、給食の時間になってもいつまでも水あそびをしていた。
  年長になってからの活動は、体もやわらかく、体力的にどうかなと思っていた。山登り、スキーもやりこなし、逆あがりや側転、他のリズムあそびも素敵にできるようになった。周りには流されず、自分を持っている子で、仲間の中できちんと主張をし、3月生まれだったが、持ち前の意欲でやりこなしてきた。障害の子にも、いつもやさしく接し面倒をみてくれた。障害の子を含め、13名の集団だったが、合宿を通して、お互いに仲間で支えあい、励ましあいながら、やりきり、どの子もたくましくなった。
  親たちも、なかなか子どもの立場にはたてず、まとまらないこともあったが、子どもたちの変わっていく姿をみて協力的に活動を支えてくれた。
  絵は、雪あそび(スキー)の後に描き、時間をかけて大切に仕上げた絵。