2002年9月

▲6歳10ヵ月の男の子(6年保育)
神門保育園(島根県出雲市芦渡町826−1
TEL0853−21−0846 園長 山田 恭子)
 本園は、公立保育所として33年、民営化されて14年経ちました。農村地域でしたが、宅地化が進み、人口が増えるのに伴って保育園の定員も増え、現在130名の子どもたちが生活しています。近年親子関係は希薄になってきている家庭がますます増える中で、地域のお年寄りとのふれあいや子育て中の家庭への給食の試食会などを通し、地域とのつながりを大切にしています。入園する子どもに対しては「ありのままの子どもを受けとめ、毎日が楽しいと思えるような生活にしていく事」を大切に保育してきました。
 この子は、11カ月で入園。好奇心旺盛な子でしたが、母親のいそがしさから気持ちを子どもに向けなくなり、そのため子どもは不安定になり、遊びに集中できず、心から笑わなくなりました。母親がこの事に気づき、「限られた時間でも心を向けてやることはできる」と心を変えた時から子どもは自信を持ち、仲間と共に大好きな生き物の世話や年長の活動に「おもっせえー」と積極的に取り組むようになりました。この絵は、『たつの子太郎』のお話を聞き、感動して描いた1枚です。