2002年12月

▲6歳8ヵ月の男の子(3年保育)
さとがおか幼稚園(福島県いわき市郷ヶ丘3−18−3
TEL0246−28−2777 園長 前山 成子)
 閑静な住宅地に17年前に学校法人として開園。公立小学校が隣接し、園の前には広場があり、少し歩けば山や川、田んぼ、原っぱがあったが、宅地造成のあおりで散歩コースは失いつつある。幼稚園ということもあり、保育時間が短く、給食室の設備もままならなかったが、全職員、卒園児父母と力を合わせた取り組みで1昨年度より4年保育、預かり保育を始め、念願だった給食設備も完備した。
 この子は3歳10ヵ月の時に入園。第3子として産まれたが、生後まもなく川崎病の疑いをもたれ、アトピー性皮膚炎にも悩まされ育ってきた。入園時は、かゆさで身体をかきむしり、表情も固く、暑くても皮膚の保護のために服も脱げず室内で過ごすことが多かった。第4子の誕生もあり、園では甘えることが多くわがままも強くではじめたが、外遊び中心の保育をすすめ、親との懇談も重ね、子どもに寄り添って信頼し待つことに務めた。4歳児中頃から、みずから遊び、おしゃべりをしだした頃より仲間を認め、やさしさを素直に表現できるようになった。この絵は『森のなかの3人の小人』。