2003年7月

▲6歳6ヵ月の男の子(1年3ヵ月保育)
おひさま保育園(名古屋市緑区大高町向山51
TEL052−324−5941 園長 佐藤 美津子)
 自然環境に恵まれた開園16年目の無認可保育園。この子は、英語塾やスイミング教室に通っていたが、5歳4ヵ月で転園してきた。入園当初は表情が固く目にチック症状があり、食は細くかむ力も弱く動きが少なかった。「自然の中でのびのびと遊びたくさんの体験をする保育」のなかで、チック症状がとれ家庭ではテレビを見なくなった。この頃から、雑巾がけ・畑仕事・まき運びを楽しみながら行った。山登りをする度に自分の体力健脚さを実感しては、また働くことにいそしむという子だった。他の保育園との交流・合宿保育を通して仲間と交わる力をつけ、こま廻しやあやとりも得意技とし、何でも自ら挑むようになり自信と誇りを持つようになった。
 卒園期、小さい子たちの「あこがれ」の的となり大人たちにたたえられて、年長児1人素敵な笑顔で卒園した。両親は、この子の成長ぶりと共に学習し、家庭内の文化に気をつかい、保育園の共同運営を支えてくれた。この絵は「ドリトル先生アフリカ行き」のお話の絵。