2004年8月

▲6歳4ヵ月の女の子(2年保育)
北九州あゆみ共同保育所(福岡県北九州市八幡西区鳴水町5-22
 093-645-3264 園長 小林 幾世)
 来年創立40年目を迎える無認可共同保育所です。1995年、自然豊かな山の南斜面(竹林約4千坪)に園舎移転を実現し、斜面を利用した保育の特色に共感した親達は、山小屋風の第二・第三園舎を増築しました。子ども達は、小鳥と木々の間でのびのびと生活しています。
 増築された年長部屋は、雑巾縫い・壁面製作・凧・荒馬・こいのぼり作成等「いつもすてきな事をする場所」として小さい子ども達の憧れの場所です。この絵もこの部屋から生まれました。
 この子は、長崎から越してきて2年保育で卒園しました。友達、知り合いもほとんどいない新しい土地での生活を、7人の年長の仲間を始めとする子どもの集団がこの子を支えました。第二子の出産後の送り迎えを始め、様々な事で保育所の親達の輪がこの子の両親をも支え合ってくれました。「助け合い育て合いの素敵な親達の関係が、子育ての財産だった」と語ってくれました。
 卒園直前の園内合宿で、玄界灘の海に漁船を出してもらい沖に出ました。とても恐がり屋のこの子は、船のへりにしがみついてその荒波に驚きながらも目の前に広がる玄海の海に感動し、そしてこの絵を描きました。