2004年10月

▲6歳2ヵ月の女の子(4年保育)
こばと保育園(島根県松江市八雲台1-1-2
0852-26-7161 園長 錦織 政代)
 この子は角膜硬化症という障害があり2歳3ヵ月で入園。光が分かり色の認識はあるものの、物の形は捕らえにくく、物を見る時はその物に目をこすりつけるようにして見ていました。入園当初は、足腰が弱く舗装されていない道は泣きながら歩いていましたが、毎日のリズム遊びやハイハイで足腰の力もつき、山登りも楽しみながら歩くようになりました。また、友達が側に来るだけで叩いたりしていましたが、少しずつ友達と手をつなげるようになり、関わって遊ぶこともできるようにもなりました。
 日々の保育では目からの情報が入りにくく、模倣も難しいことから、五感を通して繰り返し繰り返し自然物やまわりの物に触れることを大切にし、経験の積み重ねの中で認識を広げ感性も豊かに育ちました。
 この絵は3月の最後の合宿の後に「友達を描く」と言って描き、色も紙に目をこすらせるようにしながら時間をかけてぬった絵です。