2006年10月



6歳11ヵ月の女の子(6年10ヵ月保育)
山中ふたば保育園
石川県江沼郡山中町上原町1丁目107−1  電話:0761−78−2475  園長:新家 千代子


 豊かな自然に恵まれた歴史ある漆器といで湯の町に、創立37年目を迎える山中ふたば保育園があります。
  父母の会は創立以来、『学び続けること・汗をかき物づくりに励むこと・父母集団の連帯』をスローガンとし、保育を支え続けてくれています。中でも、学びの場として広木先生(神戸大学発達科学部教授)を迎えて『子育て・親育ち・地域づくり』の大切さを確認し合い、その思いが町ぐるみの学習会へと広がっていきました。町長をはじめ、行政や保育士会、子育てに関わる人たちが手をつなぎ、荒れ果てた町有地を子どもたちの遊び場へと再生し、集いの場となっています。
  35周年には父母が設計から建設までひと夏かけてアスレチック作りに取り組み、0歳から年長児までみんなで遊べる夢のお城を完成させるなど、毎年子どもの外遊びを豊かにする活動に取り組んでいます。
  また、6ヵ園が集う『年長雪あそび交流合宿』の初めてのスキーへの挑戦は父母の力なくして取り組めない行事となりました。在園児・卒園児の保護者も参加し、事前学習と準備を重ねて本番を迎えます。最後には約60名の子どもがリフトに乗り斜面を滑り下り、子どもも大人も達成感を共有しました。『みんなでみんなの子を育てる』親集団・職員集団でありたいと親と共に学び続け、その親たちの連帯が厳しい社会状況の中、健気に生きる子どもたちを大いに励まし、どの子も明るく育ち卒園しております。
  この子は生後2ヵ月に入園しました。乳児期後半から病欠が多くなり6ヵ月から2歳近くまでほとんど保育園に来られない状態でした。筋力が弱く身体を動かすことは苦手だったけれど、皆の中でこつこつと力をつけて来ました。年長の後半には母親の第2子出産でとても不安定になり、涙になる事もありましたが、6年の保育の中でためこんだ粘り強さややり切る力を発揮し、最後は堂々と輝いて卒園しております。
  この絵は保育園生活を満喫し、仲間と楽しく過ごした経験を描いています。