2007年5月



▲6歳4ヵ月の女の子(6年保育)つくしんぼ保育園
(茨城県日立市諏訪町3−12−30 電話:0294−37−4278 園長:高橋 悦子)


 つくしんぼ保育園には裏山(借用地)があり、冬は一番に陽がさし落ち葉のフトンに埋れたり、斜面をすべり降 りたり、園庭に運んで焼き芋を楽しんでいます。夏は庭中プールとなり近くの鮎川に川登りもして、子どもたちの 気持ちよい生活と遊びをつくっています。

 この子は5ヵ月で入園しました。身体がかたく自分の気持ちを出すのが苦手でした。友達とのぶつかり合いもさ けていましたが、3歳児の運動会で全ての種目に参加しやりきったことで自信がつき、友達と喧嘩もでき、より仲 良しになりました。散歩に出かけると「春の風だね」「海がキラキラしているよ」と自然の移り変わりを言葉で表 現するようになりました。

 憧れの年長となり、茨城の100人の仲間との交流を通したくさんの刺激を受け、苦手だった側転では、毎朝誰よ りも黙々とホールを周り、日に日にステキになってゆき、大勢の中へ自分から入ってゆく事も積極的になりました 。かたかった気持ちもほぐれてゆき、心と身体がしっかりと結びついた時この『花さき山』の絵を描きました。天 にスッと伸びた竹、優しく山仕事をする“あや”の姿を1つ1つ丁寧に描きあげ大きな成長を感じました。

 年長の活動や交流合宿では親たちが力を出してくれました。新春公演会やコンサートの食事づくり、夏まつりで は母は諏訪踊りのおはやし、父はねぶた作りと三宅島太鼓に挑戦しました。そんな中で親たちの団結も深まり、自 分の子どもだけでなく『クラス全員が我が子』と思える集団になり、その力が卒園までの子どもたちを支えてくれ ました。