2007年12月



   
▲2歳11ヵ月 入園して5ヵ月、大好きなママを描く   ▲3歳6ヵ月 家で過すことの多かったTくん、家族を描く   ▲4歳9ヵ月 体力がついて、友だちとの山道散歩を描く

   
▲5歳4ヵ月 友だち大好き公園でのあそびを描く   ▲6歳 待ちに待った2回目の合宿、二段ベッドの部屋を描く    

▲6歳6ヵ月の男の子(4年保育)いわきさくらんぼ保育園
(福島県いわき市鹿島町下蔵持字沢目20−1 電話:0246−58−5616 園長:小野 正子)


 この子は、2歳6ヵ月で入園。1歳半の時に『無汗型の先天性外胚葉形成不全』と診断されました。主に髪の毛 ・歯を形成する事ができず、また汗腺がないため体温調節がむずかしい病気でした。両親は深く悩み外出や人目を 避けた生活をしていましたが、園長が訪ねて話し合いをする中で、両親も打ち解け入園を決断しました。

 保育園で配慮する点が2点ありました。1点目は歯が無い事、その為に給食を刻み食や柔らかいものに工夫して いました。歯科医師会に相談し、小児歯科医を紹介されました。4歳4ヵ月の時に入れ歯を入れ、よく食べられる ようになり、5・6歳時期には体重も増え体力もつきました。2点目は無汗性のために夏場は体温が上昇してしまい 、家庭で過ごさなければなりませんでした。

 年長になって、合宿などの行事にどのようにしたら彼が参加できるのか、両親と話し合いました。6月後半2泊で の最初の合宿では、体力に自信がないため日帰り参加の予定でした。1日目、お父さんも参加しての五色沼散策で 息子の体力のついていることに感動し、2日目、彼は「みんなと泊まりたい」と話し、1泊であるが合宿に参加す ることができました。年長児の夏も47日間家庭ですごしましたが、秋からはみんなと同じように鉄棒や登り棒な どあきらめずに、自分で取り組む姿を見せてくれました。卒園式には、腕の力もつき彼は初めて逆上がりに成功し 、竹登りをやり遂げました。

 この絵は『凧とばし』で、自分で作った凧をおもいっきりとばしている様子を描きました。