2008年8月



▲6歳7ヵ月の男の子(3年保育)どんぐり山共同保育園
(富山県富山市北代5165  076−436−7590 園長 大谷 敏江)


 海にも山にも近いという自然に恵まれた所にある無認可の共同保育園です。前身のどんぐり共同保育園の閉園に伴い、新園を立ち上げ、今年で開園5年目を迎えます。閉園、立ち上げという大変な時期を、保護者の力強い支えで乗り切ってきました。

 今年の年長は4人。うち3人が3歳児クラスからの入園でした。年長になっても友だちのやっている事をけなしたり、年長交流保育では、自信がもてずリズム遊びに向かえない子どもの姿もありました。そこでこの子たちの入園してからの育ちを振り返り、交流合宿で学んだことを持ち帰って、どんな子どもに育てたいのか、そのために自分たちはどうしたら良いのかを職員集団で話し合ってきました。そして子ども観や保育観の一致ができ、少しずつ保育が積み上がってきました。後半には子どもたちがリズム遊びやスキー合宿等で達成感を共有し、お互いを認め合えるようになりました。

 この子は3歳7ヵ月で入園。当初は自分を出すことがなかなか出来ず、自分から遊べない姿がありました。4歳児クラスの時には鬼ごっこ等くり返し遊ぶ中で友だちと遊ぶことが楽しくなっていきました。年長交流で多くの仲間と共に、温かい大人の励ましの中でやりきって、黙々と様々なことに向かうようになりました。卒園期にはみんなの前で1人で歌う姿もあり、絵もたくさん描くようになりました。

 この絵は、集中して卒園式前日に一気に描き上げた『たつの子太郎』のお話の絵です。