2008年7月



   

▲6歳9ヵ月の男の子(6年5ヵ月保育)神門保育園
(島根県出雲市芦渡町826−1  0853−21−0846 園長 山田 恭子)


 神門保育園は、民営化され21年目を迎えた保育園です。保育園の周辺は、宅地化が進んできましたが、周りには田んぼや、自然豊かな公園などがあります。

 私たち職員は、身体をしっかり使って“毎日が楽しい”と思えるように遊ぶことを大切に保育をしてきました。また、地域とのつながりを大事にしたいと、老人会の行事へ参加したり、近所の田植え、芋掘りなどに出かけて交流しています。

 このクラスの保護者は子育てには熱心でしたが、甘えたい時に受け入れてもらえないなど、満たされない子どもがいました。子どもの育ちに何が大切か、講演会や懇談会で保護者と学び合い、子どもをしっかり受けとめるようにしました。保育者は遊びを通して気持ちを開放すれば、満足感が得られるのではないかと、子どもの気持ちに応えるよう存分に遊んでいきました。子どもたちは4歳頃から園庭の水溜りで川作りを始め、園庭に川の筋がいくつも出来たり、くぐりぬけられるほどのトンネル堀りなど、ダイナミックな遊びを体験し、仲間と共に遊びきるようになってきました。子どもの生き生きと遊ぶ姿に、保護者も共感し子どもの気持ちに添えるようになりました。

 この子は、3ヵ月で入園。大人の手がたくさんある家庭で育ったため、何事にも自分から関わろうとしませんでした。3歳頃より登園時間を早めたことにより、次第に友だちの中に入り、年長になってからの穴掘りや秘密基地作りでは、しっかり自分の考えを主張し、仲間の考えも受け入れ遊びこめるようになりました。

 この絵は、仲間と遊んだ園庭での楽しい体験を描いた絵です。