2009年6月

 
▲6歳10ヵ月の男の子(3年保育)   ▲6歳2ヵ月の女の子(3年11ヵ月保育)
     
 
▲6歳7ヵ月の女の子(3年保育)   ▲6歳4ヵ月の男の子(5年3ヵ月保育)
     
 
▲6歳8ヵ月の女の子(6年2ヵ月保育)   ▲6歳1ヵ月の男の子(5年1ヵ月保育)

おおつ保育園
(島根県出雲市大津町2373−1 0853−22−1124 園長 山根良子)


 30人定員でスタートしたおおつ保育園は、開園33年目を迎えます。近くには、自然に恵まれた山や公園、土手があり、子どもたちの散歩の楽しみは筍掘り、野いちご摘み、栗拾いなど季節の味です。また、小規模園ならではの異年齢の自然な関わりを大切にしながら、生き生きと活動する子ども、自分で考えて行動する子ども、仲間を思いやる子どもを目指しています。3年前45人に定員を変更しました。他園との年長交流保育はステキな大人や子どもの姿を見たり、自分で判断する力を育てるなど、100人を超える大きい集団を体験できる場となっています。

 今年の年長児はバングラデシュ国籍の男児1人を含む6人。4月当初一人ひとりは遊んでいるように見えるが、中途半端で遊びこめない子どもたちでした。大人が一緒に繰り返し遊ぶ中で、ルールを少しずつ変えたりトラブルが起きると皆で考えるなど次第に熱中するようになり、卒園式前日も誘い合って大好きな「氷鬼」を楽しんでいました。

 長靴作りや雑巾縫いの取り組みでは、「できらん」と苛立ち、落ち込み、涙の出ることもありましたが、他の子と比べるのではなく「きれいにできたね」と子どもの変化を認め、「○○ちゃん がんばってるね」と子どもたちにもさり気なく伝えていきました。「できないこと、難しいことがあってもいいんだ、コツコツと頑張れば」「自分も素敵なところがいっぱいある」と自分自身のありのままを受け入れるようになってきました。そしてとび箱・竹馬では弱気になっている友達を励まし、仲間を認めあう集団になりました。無限の可能性を持って成長し続ける子どもたちに励まされた1年でした。

 この6枚の絵は一人ひとりの存在が、仲間の成長を支えた子どもたちの絵です。