2010年 1月

▲6歳7ヵ月の女の子(6年5ヵ月保育) もみの木保育園
(岡山県岡山市北区足守2389  TEL:086−295−0342 園長 森田 幸子)
 開園20年。NPO法人になって6年の小集団の保育園です。
  乳幼児期は“子どもは自らあそぶ体験を通して育つ”大切な時と「全国保育実践交流連絡会」の保育から学び、自ら動きたくなる身体づくりと保育環境づくりを柱にすえ、父母と職員で手作りで歩んできました。毎日の生活の“食べる・寝る・リズム遊び”が遊べる身体をつくると確信し、丁寧に積み重ねています。0歳児の子が自ら這いまわれるように、段々畑を利用した園庭のあちこちに木を植え斜面を造り、ちょっと離れた柿の木プレーパークには、幼児が登ったり飛び降りたりしたくなるような物見台や東屋もつくりました。今では、畑づくり、田植え、筍堀りや竹きり、梅とりなどの様々な体験に地域の協力も得ています。
  入園したての“食べない、寝ない、遊べない子”もしばらくすると、水・砂・泥で遊び、少し高い所へ登りはじめ笑顔が生まれます。そこにはいつも、新しい仲間を快く受け入れ、その子が慣れるのを程よく待ち、明るく声をかける乳児期から遊びこんできた子どもたちの姿がありました。
  この子は、産休明けからの入所で、そうした子の1人です。ままごと、ごっこ遊びは大得意です。年長さんに憧れてあこがれてなったものの、雑巾縫いや山歩きは思った以上に大変。何事にもじっくり取り組んで力をつけ、2月の交流合宿保育のスキー遊びではとても楽しんでいました。この絵の雪のひとつひとつには、そのときの嬉しさと喜びが込められているようです。
  寛容さと粘りを、大人の方が学ばされた子です。