1999年11月

6歳5ヵ月の男の子(10ヵ月保育)──こぶし共同保育所 園長 横内 真知子
  97年6月に入所。たった10ヵ月保育でした。
このクラスは、就学猶予をしてもう一年すごした子どもを含め、5名の集団。
様々な願いと厳しい現実の中、父親たちが立ち上がった。
母親たちの大変さを、ただ、おぎなうだけでなく、自分たちが主体となって父子キャンプ(9月)父子合宿(3回)わかさぎつりなど、内容も食事づくりもすべて父さんたち……何を大切にしていくかの学習から、さらに「父と子ならでは」を考えました。
はじめは話し合いにも時間がかかりましたが、卒園期になると、どんどん沸くように計画し、最後の卒園を祝う会では、朝まで苦労話に花が咲きました。
  そして、たった10ヵ月保育だったこの子も口数は少ないのですが、笑顔いっぱいで喜びを表現し、生き生きと過ごせました。
また、この子の父親は、この仲間と子どもを見つめる目を大切にしたいと学童クラスづくりにも先頭にたち、今年度の運営委員に自ら立候補してくれました。