2007年2月

 
▲6歳2ヵ月の男の子(3年保育)
ひいらぎ保育園
福岡県久留米市上津町字土穴2143−1
電話:0942−51−0800
園長:牛島 節子
  ▲6歳10ヵ月の男の子(6年9カ月保育)
桜花保育園
長崎県島原市亀の甲町乙100番地
電話:0957−62−3834
園長:蒲池 龍眼
 
▲6歳4ヵ月の男の子(5年4カ月保育)
あゆみ共同保育所
福岡県北九州市八幡西区鳴水町5−22
電話:0957−62−3834
園長:蒲池 龍眼
  ▲6歳4ヵ月の女の子(5年4ヵ月保育)
おひさま保育園
長崎県大村市木場1丁目937−2
電話:0957−53−6871
園長:金子 富子

 『子どもの命を守り、全面発達を保障する、科学的で民主的な保育の発展をめざそう』と、全国保育実践交流連 絡会を創って10年が経つ。今、保育の現場では、「寝ない」「食べない」「遊べない」子どもたちがますます増 えてきている。また、社会状況の急激な変化の中、単身家庭(母子・父子家庭)の増加や価値観が多様化し、家庭 や地域・社会が子育ての力を失いつつあり、子どもが育ちにくくなっている。このような中で産休明けの子どもか ら学童児までを育てている保育園(幼稚園)の役割は、重要なものになってきている。

 九州(福岡・佐賀・熊本・長崎・宮崎)でも、認可・無認可保育園また幼稚園という枠や地域を越え『子育てに はなにが大切か』を学び合っている。保育を一緒に行う年長の交流合宿保育は特に大切にしている。年間5回行い 、2005年度は九州4県(福岡・熊本・長崎・大分)から13ヵ園が参加し、167人の子どもたち(障がい児8人 含む)が参加した。“生活リズムを整える”“身体を育てる3度の食事と1回のおやつを食べる”“たくさんの仲 間と遊ぶ”ことに取り組む。保育士と調理員と保護者は、子どもたちの姿を見て語り合う。その中で家庭での生活 や食べることの意味など、保育の課題が見えてくる。年長の交流合宿保育の始まりは、春のリズム遊びを中心とし た出会いの集い、秋の縄跳び作りや九州本土で一番高い久住への登山、冬にはこままわし・側転・跳び箱・蝶・竹 踊りなど年長らしく力強くしなやかに育ってきた身体を充分に動かし、そして2月末しめくくりとして『みんなで 卒園を祝う会』には800人の親や保育者に見守られての『うたとリズム遊びの会』となった。

 子どもたちは100人を超える仲間に憧れの姿を見つけたり、わが園にはいない障がいをもつ子どもたちへの理 解を深めていく。たくさんの友と交流することは、その子の生きる意欲や力が育つこととつながっているように見 える。

 このような交流保育を通して育ち合った子どもたちの中から生まれた絵である。