保育カレンダーc

1歳の子どもの世界

見たい 知りたい 触りたい1歳の子ども(探索活動)
 乳児期後半の赤ちゃんは、目的に向かってのハイハイを十分に経験する中で、歩行の獲得に必要な力を培います。
 1歳を越える頃、1人で立ち歩くようになります。子どもは「立つ」姿勢をとることで、視界が広がります。立ち上がると喜びが生まれ、自分の身体を使って未知なる外の世界を確かめるようになっていきます。立ったり座ったり、ちょっとした段差を上がったり下がったり、すべり台を何回もすべったりと自分の身体を動かす喜びも感じながら行動範囲をどんどん広げます。歩けるようになると散歩に行きたがり、おもしろいものを見つけては向かっていき、自分の手指を使って触れてみたりつまんでみます。友だちや大人にも指差しや声を発しての合図などをして関わって遊び、寄り道をしながら新しいものを見つけて歩いていきます。その喜びに大人が共感し、言葉を添えていくことがとても大切です。
 歩行が安定すると、トコトコと走りはじめます。この頃の子どもは活動意欲が高まり、平坦な所ばかりではなく斜面や階段、狭い所など変化あるところを楽しみます。
 身体が育つと手もしっかり使うようになり、見たものを手指で触って確かめていきます。新しいものへの興味はつきません。この時期の遊びには、あくなき探究心に応えてくれる自由自在に変化する水や砂や泥が最適です。
 道具を使って、水や砂をすくったりこぼしたりするのが大好きになります。

摸倣の名人の1歳の子ども

 大人とたっぷり遊んでもらった子は、自分で動けるようになると “自分でしたい” という気持ちが強まっていき、大人が手を出すと、時には “イヤ” とばかりに手を払いのけることも増えてきます。「自分で」と行動の主体となり「次は○○しよう。もっとしよう」と思いを膨らませます。
 今まで以上に他者に関心をよせるようになります。身近にいる大人の生活にあこがれたり、他の子どものまねをしたがります。雑巾がけをしていると、やりたくてやりたくてお手伝いをしてくれます。リズムあそびでは、大きいクラスから順番にしていてもすぐに出ていきます。
 言葉にならないおしゃべりが盛んになります。自分の思いを言葉で十分に表現できないために、噛んだりたたいたりの“困った行動”も増えてきます。相手に関わりたい思いが芽ばえているからです。水や泥など共有しやすい遊びや世界が変わる散歩の中で、友だち関係を結べるようにしたいですね。
 また “だだこね” を “困った行動” と捉えるのではなく、自分でしたい気持ちであると捉え見守ることが大切です。そして子どもが、自分でどちらか選び気持ちの整え方も身につけていきます。

赤ちゃんから子どもへ

 1歳半前後は直立二足歩行・道具の使用・言葉の使用と人間らしい力が全面的に開花します。乳児期を卒業して幼児期への節目を迎え、自然の中で五感を使っての遊びや友だちとの関係をつくっていく時期です。
 それでは各地の保育園や幼稚園の写真で、友だちと過ごしている1歳の子どもの姿をご紹介します。1歳の子どもたちが、安心して友だちと遊べるゆったりした環境が広がることを願っています。

生活

 “よく遊び・よく食べ・よく寝る“ 1歳の子どもです。“食っちゃ寝、食っちゃ寝” の安定した生活があって、子どもは元気に遊びます。早起き早寝朝ごはん、朝の快便の生活リズムをつけてあげましょう。食べる力は生きる力です。1歳の子どもは、手づかみでモリモリと食べます。自分の力で食べることが、子どもの意欲を育てていきます。(こぼしても目をつむりましょう)
 着替えや排泄も、見よう見まねで自分でしはじめます。動きやすく着替えやすいパンツや衣服にし、薄着にしてあげたいですね。

描く

 歩行が確立し手が自由に使えるようになると、絵を描きはじめます。画材を口に入れたり触ったりする頃なので、蜜蝋クレヨンを使います。
 肩を支点とした弧状の往復のなぐりがきから、1歳半をこえて肩とひじの2点を支点にしたグルグル丸へと変化します。充実してくると、大きな独立したグルグルをのびやかに何枚も描きます。

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