保育カレンダーc

4歳児の世界

 仲間を知って自分を知る4歳児です。3歳まで充分に自己主張して、泣いたり笑ったりし合いながら友だち関係ができてくると、自分中心の世界から少しずつ相手の気持ちを汲むことができるようになり、仲間意識が深まってきます。集団の中の自分を強く意識するようになります。
身体を使った外遊びを存分にして足腰がしっかり育ってくると、全身を使い長距離の散歩や山登り、坂道の駆け下り、木登りを楽しめるようになります。ちょっと危ないような遊びがやりたい時期です。ダイナミックさが増しますが、同時に自制の力も育ってきます。じっとバランスをとるなど、自分の体をコントロールできるようになります。”~しながら~する”のように2つのことが同時にできるようになります。片足を上げながら前進するケンケンやスキップができるようになります。ハサミを持って紙を回しながら曲線を切るなど、器用さにもつながってきます。
話し言葉が豊かになります。前のことを思い出して話すことができるようになったり、友だちとやり取りを楽しんだり、イメージを伝え合うことができるようになったり、言葉で考え、自分の気持ちをコントロールできるようになったりします。自分の中で物事を一旦受け止め、考え”~だけれども~する”という自制心が芽生えてきます。一方、親や周囲の言うことをよく聞く「いい子」は、自分で考え行動する力が育ちにくいと言われています。
お話を聞く力が育ち深まります。昔話や語りきかせなどに集中し楽しめるようになります。仲間との実体験を通して心が育つこの時期に、視覚・聴覚のみへの一方的な刺激のテレビやゲーム、スマートフォンなどのメディアは、イメージ力の育ちを妨げます。
4歳児は生活の中で、自然の中で、仲間の中で育てていきましょう。

仲間とあそぶ

仲間との遊びが楽しくなる時期です。時間を忘れて遊び呆けるような外遊びが充実してきます。虫を追いかけて捕まえたり、砂場で仲間と山をつくり、トンネルを掘ったり川をつなげたりの共同での遊び、ルールのある集団あそびが楽しくなります。また役割を持つことができ、イメージのあるごっこ遊びを仲間と一緒に楽しむようになります。

仲間と生活

生活の見通しが持てるようになり、食事のために机を運ぶ、昼寝のために布団を敷くなど、仲間と力を合わせて自分たちで生活をつくります。頼まれたら張り切ってみんなのために働きます。

描く

毎日たっぷりと遊んでいる子は、楽しい生活や経験が絵に出始めてきます。
認識がそのまま絵に現れ、頭足人から胴体が出たり、地底線を描いたりするのもこの頃です。豊かな環境と遊びが大事です。

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